代表あいさつ

 

代表あいさつ

 
 

弊社のWEBサイトをご覧いただまして、誠にありがとうございます。
代表の星加 彩(ほしか あや)と申します。代表産業医を兼任しております。弊社は、精神科女性産業医を中心とした、メンタルヘルスに特化した産業保健サービスの会社です。

唐突ですが、ご挨拶にかえて、ここさぽ設立の経緯と私の思いをお伝えさせていただければと思います。
私ははじめから産業医だったわけではなく、市中病院で精神科医として勤務をしておりました。外来を受診される患者さんには、仕事をきっかけに心身の調子を崩し、休職したのちに復職しても、また暫くして休職し、そのうちに退職してしまう・・という方も少ながらずいらっしゃり、主治医として心を痛めておりました。

 
 

ある日、メンタル疾患で休職復職を繰り返している患者さんと共に会社の上司が来院し、勤務内容の詳細と実際の会社での本人のご様子を初めて知りました。恥ずかしながら私は会社の状況理解が不十分で、患者さんご本人は一般的に復職できる程度までは回復していても、まだ会社で働ける状態ではなかったのです。己の至らなさを猛省すると同時に、職場でのメンタルヘルス対策の大切さを感じた私は、産業医の仕事を始めました。従業員が数人程度の地方事業場から数千人を超える大企業本社まで、様々な規模・業種の企業を経験し、働き方の違いや、治療や介護との両立、障害者・外国人労働者など、多様な背景を持つ労働者の健康管理と、心身ともに健康に働ける環境作りのお手伝いをしてきました。同時に、ストレスチェック、働き方改革や労災事案の増加、健康問題に関する訴訟など、企業かとるべき対応が複雑化し責任が大きくなる中で、医学的視点だけでなく人事労務の観点からも、企業が抱えるリスクを最小限にし、トラブルを未然に防止するように努めてまいりました。

そんな中で、ひとつ印象に残った事例があります。
統括産業医をしていたある企業で、会社を休みがちになった若手女性社員が、心配した上司の勧めで産業医面談にいらっしゃいました。彼女は元来責任感が強く、仕事熱心で優秀な社員でしたが、昇進後のプレッシャーと過労でうつ状態になり、頑張りたくてもがんばれなくなってしまったのです。すぐに精神科クリニックの受診を促し、早期に治療を開始できたおかげで、幸いにも短期間で復職が可能になりました。主治医と連携をとりながら、本人、上司、産業医、事業場内産業保健スタッフでよく話し合った結果、本人がもともと勤務していた忙しい部署ではなく、比較的ゆったりとした新設の別の部署で、業務負担を減らして段階的に職場復帰することになりました。産業医として適宜アドバイスをしながら、事業者と共に職場復帰に向けた社内体制の構築にあたりました。上司や同僚から、本人への接し方や仕事の進め方などのご相談を受けて、レクチャーすることもありました。産業医を含めた事業場内産業保健スタッフで密に連携をとり、適宜本人の状態と今後の見通しを確認しながら、勤務部署のメンバーを中心にチームで復職支援を行ったところ、彼女は順調に職場復帰支援プランを実行し、フルタイムで働けるようになりました。

最後のフォロー面談の際に「先生、またこの職場で元気に働けるなんて、正直思っていませんでした。本当に幸せです。」とはじけるような笑顔で話してくれたこと、彼女を支えてくれた勤務部署や人事総務の方の安堵した様子を今でも覚えています。現在この部署は、企業に利益を上げる部署に成長しながらも、復職後のリハビリ勤務の受け皿としても機能し、離職防止に一定の効果をあげています。また、復職した女性社員も、自身の経験を活かして同じように悩んでいる社員のサポートを行うようになり、部署内で中心的な社員として活躍しています。そしてこの企業自体も、産業医と共に社内のさまざまな健康課題にひとつひとつ取り組み、産業保健体制を整備して機能させていったことが評価されて健康経営優良法人に認定され、国内で有数の企業として成長を続けています。

もちろん、すべての企業にとってこのような方法が最適なわけではありません。
企業の規模も、社風も、経営資源もそれぞれ異なります。
企業ごとに優先して取り組むべき課題も違いますし、必要な支援も異なります。
職場の数だけ、最適な産業保健活動があると考えています。

もし、御社が産業医やメンタルヘルス対策でなにかお悩みのことがあるようでしたら、私たちとお話ししてみませんか。

私たちは、企業の状況にあわせて、メンタルヘルスの知識のみならず、労働衛生管理全般の知識、人事労務・関連する法律の知識を利用し、現場の状況や活用できる経営資源も考慮しながら、現実的な解決策を事業者のみなさまと一緒に見出し、対策を講じていくことを大切にしています。

ありがたいことに契約企業からのご紹介を中心に依頼が増え、多くの企業担当者や産業医からもご相談を頂くようになりました。徐々に私の産業医活動に賛同してくれる産業医仲間が集まり、たくさんの企業の方に「本当に社会に必要とされる産業医の会社をつくってほしい」と背中をおしていただいたことから、このたび株式会社ここさぽを設立いたしました。

社員の健康増進、健康投資に真剣に取り組む企業に本当にお役に立てる産業保健サービスを提供したいという想いから、会社はあえてコンパクトにし、人間性も専門性も優れた、信頼できる産業医のみで活動しております。産業医間で最新の知見を共有し、それぞれの強みと弱みを相互に補完しながら互いに切磋琢磨し、契約企業へ質の高いサービスを提供できるように、より一層精進してまいります。

労働衛生とメンタルヘルスの専門家として、これからも契約企業1つ1つに寄り添い、従業員の皆さま一人ひとりが、毎日元気に働ける企業づくりのお手伝いをして参ります。そして、企業の成長を通して、誰もが健康に働ける日本社会を創造することに貢献できれば、こんなにうれしいことはありません。
御社のお手伝いができることを楽しみにしております。

 
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